「真実なんてないのかな」
「たとえていうなら…ザルで水をすくってる」
「あー」
今年の初め、漫画がドラマ化される折にとてもショッキングなことが起こりました。巷ではドラマ制作現場の時間の無さ、原作者に対するリスペクトの欠如などが騒がれ、脚本や戯曲に関与する人は少なからず感情と常識を揺さぶられたと思います。当時、私の中に湧いたのは、安易に先人の言葉を引用してきたな、という反省でした。
一方で、原作の「原」という言葉から何となく「はらっぱ」だとか「原野」という言葉を想起して、そこに「開拓」・「開発」を思い、原作と脚色・脚本のことを重ねました。
とかいいつつ、タイトルは「ヒロッパ」です。自分は、はらっぱよりヒロッパだったなと。幼き日のヒロッパは球場であり、戦隊ヒーローの活躍する場であり、家庭であり、社会そのものでした。
反省からの題材ですが、その閉塞感とノスタルジーを、演劇空間で入り混ぜて、少し前を向ける作品になればいいなと思います。 浦部蒼士
あらすじ
ある男がいた。男は定年間近まで教師をしていたが、若い頃は劇作家を志していた。劇団で座付き作家として活動していたが、ある時ほかの劇団に描き下ろした際勝手に内容を改変されて上演されてしまう。その作品への反応に振り回されて男は苦しみ、やがて演劇自体を諦めたのだった。男の苦しみは作家特有のものだと、彼自身はそう思っていた。だがそれは、作家と作品という個々のエピソードが持つ苦さではなく、もっと普遍的なことだったのかもしれない・・・と、ある女との出会いの中で男はふと思い立つ。
原作改変というテーマを突き詰めた時、そこには「結果が良ければ(何をしても)いい」という、芝居だけに限らない、日本に根付く何かがないでしょうか。そんなまじめな問いかけを、思いっきり昭和なテンションのパワフルなお芝居でお届けしようと思います。
時 2024年07月26日(金)19時半
27日(土)14時 18時
28日(日)12時 15時半
※受付開始は開演の30分前で、受付開始とともに開場します。
※席数に限りがございますので必ずご予約をお願いします。各ステージの予定枚数に達した場合、当日券の発行は行いません。
会場 ウイングフィールド
大阪市中央区東心斎橋2-1-27 周防町ウイングス6F(5F受付)
06-6211-8427
CAST
東風 ふみ/つげ ともこ/響 音次郎/耳成 法市/サトー エミ/めり/中谷 仁美/関角 直子
本多 信男/鎌田 恵弥/出本 雅博/上野 佳秋
STAFF
舞台監督 堀田 誠(CQ)/美術 今井 弘(劇団太陽族)
音楽・音響プラン 響 音次郎/音響 大西 博樹
照明操作 ポキ/衣装アドバイス はたもとようこ(桃園会)
制作 浪花グランドロマン
協力
劇団大阪新撰組 㐧2劇場
料金
前売: ¥3000 / 当日:¥3300
大学生・専門学校生:¥2000 中高生・HCをお持ちの方: ¥1000
小学生以下は無料(要予約)
(割引を受けるには受付にて身分証明書等をご提示ください。割引チケットは劇団予約のみの取扱いとなります。)
予約・お問合せ
浪花グランドロマン
Tel & fax:06-6714-9038/Mail:ngrticket@gmail.com
新型コロナ感染防止対策について
浪花グランドロマンでは、安全な観劇環境のために必要と思われる新型コロナウイルス感染防止対策を引き続き実施します。どうぞご協力お願いします。
・喫煙所の設置は行いません。
・密回避のため、受付開始前にお待ちいただく場所はありませんのでご注意ください。
・劇場内でのマスクの着用をお願いします。お持ちでない場合は受付でお渡ししますのでご協力ください。